題詠ブログ2012 (1~20)
001:今 人びとの離れゆく闇にゐ残りて今宵は白く纏まる吐息
002:隣 一段と青きはだちぬ無軌道に隣の空へわれはゆきたし
003:散 去ればつひ昨日(きそ)とも思ふいつぽんの道に散りばむ春夏秋冬(はるなつあきふゆ)
004:果 世のすべて果つればやむか君去りし道をおほへる春雨の音
005:点 あらはれる空のふもとのあまどひを伝ひて点と、点となりける
006:時代 潮騒のやはらぎを見る束の間に時代はそつとさらはれてゆく
007:驚 夢うつつ鶫(つぐみ)呼びたるこゑあればちさく驚く春の朝かな
008:深 ひとりさへまもれぬ俺の居どころをもとむれば青深まりぬ空
009:程 いつさいを語らぬ意志の戸の奥にひそみ如何程われを憾むか
010:カード 約束は守れさうにはなくなつて去年のクリスマスカードをしまふ
011:揃 なんならばぼくらは風にでもならう揃ひねころび見上ぐ春日に
012:眉 眉間(まみあひ)も倣ふがごとくゆつくりと解放されてゆく自鳴琴(オルゴール)
013:逆 逆襲はたっぷりつかう玉ねぎで十分だって君は知ってる
014:偉 偉くないのにまたひとつえらくなる 僕はふたたび旅にゆきたい
015:図書 図書室のきみの背中に悠々とひかりを孕むたそがれの雲
016:力 真夜中にあんたのせいといふような鈍きあかりの月の引力
017:従 無防備なまちなみを呑む夕影にわれも従ひ傾きゆきぬ
018:希 弥生つひたち君ぞあればと希(ねが)ひしも和らぐひかりに春を覚えり
019:そっくり 天(あめ)にふる光りの中にそつくりと飲まれてみれば春騒立ちぬ
020:劇 極天の凍ゆ星夜にあらはれて鮮やかに舞ふあふろら劇場
002:隣 一段と青きはだちぬ無軌道に隣の空へわれはゆきたし
003:散 去ればつひ昨日(きそ)とも思ふいつぽんの道に散りばむ春夏秋冬(はるなつあきふゆ)
004:果 世のすべて果つればやむか君去りし道をおほへる春雨の音
005:点 あらはれる空のふもとのあまどひを伝ひて点と、点となりける
006:時代 潮騒のやはらぎを見る束の間に時代はそつとさらはれてゆく
007:驚 夢うつつ鶫(つぐみ)呼びたるこゑあればちさく驚く春の朝かな
008:深 ひとりさへまもれぬ俺の居どころをもとむれば青深まりぬ空
009:程 いつさいを語らぬ意志の戸の奥にひそみ如何程われを憾むか
010:カード 約束は守れさうにはなくなつて去年のクリスマスカードをしまふ
011:揃 なんならばぼくらは風にでもならう揃ひねころび見上ぐ春日に
012:眉 眉間(まみあひ)も倣ふがごとくゆつくりと解放されてゆく自鳴琴(オルゴール)
013:逆 逆襲はたっぷりつかう玉ねぎで十分だって君は知ってる
014:偉 偉くないのにまたひとつえらくなる 僕はふたたび旅にゆきたい
015:図書 図書室のきみの背中に悠々とひかりを孕むたそがれの雲
016:力 真夜中にあんたのせいといふような鈍きあかりの月の引力
017:従 無防備なまちなみを呑む夕影にわれも従ひ傾きゆきぬ
018:希 弥生つひたち君ぞあればと希(ねが)ひしも和らぐひかりに春を覚えり
019:そっくり 天(あめ)にふる光りの中にそつくりと飲まれてみれば春騒立ちぬ
020:劇 極天の凍ゆ星夜にあらはれて鮮やかに舞ふあふろら劇場
by ken_1997
| 2012-03-11 07:57
| 題詠blog2012