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heima

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since Jan 27,2010

横雲さんの御歌からお気に入りを選んでみました。

007:驚   一面に金盞花(きんせんか)咲く広畑に賑はふ声の驚ろしきかな
013:逆   芽吹きたる柳の風を逆髪と見ゆるは吾の心なるらし
016:力   山を抜く力のあるや雛罌粟(ひなげし)の想ひ深かり吾は咲きなむ
035:むしろ 別れ来て衣かたしくさむしろに形見の桜ひとひら溢(こぼ)る
043:輝   陽を浴びて梔子(くちなし)の花咲き初(そ)むる白き輝き吾に注ぎぬ
049:敷   振る舞ひを敷女(しきめ)めくとも見ゆるかに捩花(ねぢばな)ひとつ置きて帰り来
065:酢   酢漿草(かたばみ)の触るれば爆(は)ずる実の如く君が言葉に涙の散りぬ
071:籠   籠鳥の雲を恋ふかに眺むかな槻群(つきむら)の色日々変わり行く
082:苔   苔に散る紅葉うつくし散る恋のなどて悲しく秋の更け行く
095:樹   散り果てし公孫樹(いちやう)になおも風止まずはや冬の空むなしく広し
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# by ken_1997 | 2012-03-14 02:56 | 題詠(鑑賞)
遥さんの御歌からお気に入りを選んでみました。

008:深   題詠は我の深みに漕ぎ出して心の景色写し撮る術
023:必   必然の出会いと別れ繰り返し我が手にはただひとひらの詩(うた)
027:損   永遠に損なわれた少女の日あれから胸は風の通り道
033:滝   日光も汚染されたと聞きました心にかかる霧降の滝
042:稲   黄金に輝く稲穂眺めてもセシウムの文字浮かぶ悲しさ
059:貝   貝殻に海の記憶は刻まれて遥か彼方の想いが寄せる
083:邪   消さないで無邪気な笑みをせせらぎに春の光がきらめくような
084:西洋  同じ色の空を目指し駆けのぼり夏を讃える西洋朝顔
091:締   彼の日まで幼いわたし抱き締めて歌いつつ行く天を見上げて
099:趣   趣味を持つゆとりなかった女たち噂話で時を忘れる
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# by ken_1997 | 2012-03-13 23:46 | 題詠(鑑賞)
西中眞二郎さんの御歌からお気に入りを選んでみました。

003:散   川岸の桜並木を行く人の後姿に花散りかかる
025:触   賀状読めば我が人生の断面に触れたる人ら訪い来るに似る
037:牙   西班牙(エスパニア)の商館長(カピタン)たちは紅き酒酌み交わしいぬ月は半月
040:勉強  勉強してみますと言われて日は過ぎていつしか冬も終りとなりぬ
055:きっと 次回にはきっと出ますと約したる会の日取りがまた近付きぬ
056:晩   その意識なきままに日を送りおれど既に晩年なるやも知れず
070:芸   連れられて入りし園芸店の午後シクラメンの香り温室に充つ
073:庫   み仏は切れ長の目で笑みており庫裏(くり)吹き抜ける風の涼しく
074:無精  無精ひげのままで賀状の返事出す正月三日陽はおぼろにて
078:査   旅の宿でまどろみたるかと思いつつ検査の後の夢より覚める
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# by ken_1997 | 2012-03-13 20:00 | 題詠(鑑賞)
夏実麦太朗さんの御歌からお気に入りを選んでみました。

005:点   太陽の黒点ふえてゆく春に笑いの止まらぬ夢を見ている
011:揃   夕闇は東のほうからやってきて玄関の靴を揃えたくなる
030:敗   太陽の愛に敗れた北風は南の方に行くほかはなく
031:大人  もりもりとあおむし太りゆく春に大人料金はじめて払う
049:敷   敷石に歩幅合わせて歩いてく自分自身にだまされながら
053:渋   頭から爪先までがしまむらの私は渋い色をしている
066:息   吸う息に君の香りが混じってて余計なことをしゃべってしまう
071:籠   自転車の籠に入ったチラシには明るい暮らしが保証されてる
089:喪   バス停は真夏の光を反射する喪服のひとの後ろにならぶ
092:童   木曜の昼はぽわんとしていますの児童公園無意味に広い
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# by ken_1997 | 2012-03-13 19:56 | 題詠(鑑賞)
シュンイチさんの御歌からお気に入りを選んでみました。

002:隣   さようなら青春、ごめんねスライダー、ありがとう隣町の太陽
003:散   愛すると言うさみしさを知らぬまま散るのはさくらの花だけでいい
006:時代  ぼくたちの青春にずんとのしかかるベイスターズの暗黒時代
021:示   「週末は荒れた天気」と予報士がぼくの知らない世界を示す
039:蹴   どこにでも死がころがっているような惑星ひとつ蹴りあげてみる
041:喫   喫茶店デートがしたいね コーヒーがまずくて紅茶がうまいところで
062:軸   人類が月に降り立つ時代にも右バッターの軸足は右
068:巨   はじめてをくりかえすたび思い出す駒田が巨人を出た日のことを
092:児   児童館は取り壊されてありがとう待ち合わせにはちょうどいい場所
097:尾   窓際でまずいたばこを吸いながら尾崎は死んだとつぶやいたきみ
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# by ken_1997 | 2012-03-13 07:02 | 題詠(鑑賞)