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heima

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カテゴリ:題詠(鑑賞)( 13 )

秋月あまねさんの御歌からお気に入りを選んでみました。

002:隣   目の前の人に念いを話させて私は隣の人を見ている
009:程   音程は1オクターブ違ってもおんなじ曲で歩いてゆける
014:偉   凡人が手を貸さなかったばっかりに未来の偉才ここに斃れる
022:突然  番組の途中で突然チャンネルが変わる/きのうの私が予約
038:的   目的のはっきりしない森を抜けこれはと思う我が家を探す
042:稲   いつの日か滅びたもののアーカイブとしてみるだろう秋の稲掛け
068:巨   喘ぎにも似たり巨木のうろの中吹き込む風のつくる絶唱
069:カレー どの家のレシピだろうか炊き出しのカレーライスの味というのは
092:童   掌に消毒の泡を擦り込んでマスクを着けてゆく児童館
097:尾   尾も羽も折れてしまった剥製にトリよりましな名前を上げて
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by ken_1997 | 2012-03-13 06:18 | 題詠(鑑賞)
平和也さんの御歌からお気に入りを選んでみました。

008:深   お互いに深い付き合いするほどの手がかりもなく目さえ合わせず
029:座   座布団を人に盗られた腹いせか犬にパンチを食らわせる猫
033:滝   山道を分け入るほどにいやまさる冷気に滝の近づくを知る
043:輝   生徒らに目の輝きがないことをさばの目と呼ぶ数学教師
059:貝   乗客がみな貝となる車内での揉め事あれば泣き面に蜂
075:溶   玉葱の溶けたものなら有り難く頂戴したく存じ候
086:片   この冬も間もなく過ぎていくわけで片袖口のほころび隠す
094:担   次くれば担々麺と思いつつ醤油をたのむ初めての店
097:尾   へそ曲がりゆえに尻尾も曲がるとはつねづね猫を見てのたわごと
100:先   このごろは女性専用車なわけでごぶさたしてる先頭車両
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by ken_1997 | 2012-03-13 06:15 | 題詠(鑑賞)
人の真似をして、題詠ブログ2012を完走された方の御歌から十首ずつ選んでみようと思います。

みずきさんの御歌からお気に入りを選んでみました。

001:今   今を急く時間(とき)も心も雪のなか白き夕べのなほ遙かなる
013:逆   逆光のなかの私は消えさうな玻璃の指紋をなぞり確かむ
015:図書  図書室をひかりが奔り少年は黙す指(および)を透かしつつ読む
032:詰   思ひ詰め春怨といふ寂しさに海とほく見る三月の青
039:蹴   水を蹴る鳥の啼きゐしあかときが湖(うみ)の底まで青く降りたる
056:晩   晩春の水の感触しづくして眠りを覚ます日曜の午後
062:軸   花軸よりあぢさゐの海広ごりて人来ぬ夜を静かに濡らす
078:査   診査する臓器の触るる脈動に耳透かしをり遠く雪降る
085:甲   掌(て)の甲を翳せば白く影ろひて雪降るらしき雲の落ちくる
093:条件  この条件(くだり)違(たが)へぬ恋の誓ひとふ浜木綿の丘返す春濤
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by ken_1997 | 2012-03-13 06:09 | 題詠(鑑賞)