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heima

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お気に入りの十首(ほたるさん)

ほたるさんの御歌からお気に入りを選んでみました。

009:程   幸せが前提にあるかけ引きは熟したトマトのような歯ざわり
020:劇   劇場の椅子には無数の魂がしみこんでいて悲しいでしょう
028:脂   曇天の空に流れる倦怠は低脂肪ミルクでつくるカフェオレ
032:詰   問い詰めてもらいたかったこともある 君のやさしい残酷が好き
039:蹴   蹴とばした空き缶がころがりゆく先を見ているような失恋だった
046:犀   動物園のサイは本当の犀なのか ツルは飛ばずに遠くを見ている
051:囲   前向きな思考ばかりに囲まれて息ができない 少し泣きたい
056:晩   晩春の色や匂いがわたくしの皮膚に染み入るホームのはしっこ
058:涙   水族館の魚の涙は見えないから幸せかどうかたずねてみたい
086:片   一片の木の葉が落ちる夢をみた わたくし自身が木の葉であった
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by ken_1997 | 2012-03-21 02:06 | 題詠(鑑賞)