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heima

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お気に入りの十首(紫苑さん)

紫苑さんの御歌からお気に入りを選んでみました。

002:隣   里やまに春の隣りの近ければ梢を透かすひかりやはらぐ
011:揃   不揃ひの小鉢に似たり差し向かひ黙して過ぐすひと日の終はり
019:そっくり ひとの子とそつくりに鳴く野良一匹見捨てもならず餌を運びをり
024:玩   たくぶすま白布の波にただよへる吾を玩(もてあそ)べあからしま風
032:詰   海の面に理詰めの君よ帆に帯びぬもの知らずして平らかにあれ
035:むしろ さむしろに鎌一丁の陽を受けつ振るふ手の見ゆ白日夢かな
042:稲   飛び起きて虚空を睨む猫の眸の奥に小さき稲妻はしる
054:武   棲まひせしひとも聞きけむ武相荘(ぶあいさう)を包める竹の群さやぎをり
068:巨   髪撫づる巨きてのひら日の暮れに泡立草の黄の神さぶる
089:喪   咲きしまま色喪(うしな)へるあぢさゐは骸(むくろ)のままに春迎ふらし
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by ken_1997 | 2012-03-13 06:49 | 題詠(鑑賞)