お気に入りの十首(みずきさん)
人の真似をして、題詠ブログ2012を完走された方の御歌から十首ずつ選んでみようと思います。
みずきさんの御歌からお気に入りを選んでみました。
001:今 今を急く時間(とき)も心も雪のなか白き夕べのなほ遙かなる
013:逆 逆光のなかの私は消えさうな玻璃の指紋をなぞり確かむ
015:図書 図書室をひかりが奔り少年は黙す指(および)を透かしつつ読む
032:詰 思ひ詰め春怨といふ寂しさに海とほく見る三月の青
039:蹴 水を蹴る鳥の啼きゐしあかときが湖(うみ)の底まで青く降りたる
056:晩 晩春の水の感触しづくして眠りを覚ます日曜の午後
062:軸 花軸よりあぢさゐの海広ごりて人来ぬ夜を静かに濡らす
078:査 診査する臓器の触るる脈動に耳透かしをり遠く雪降る
085:甲 掌(て)の甲を翳せば白く影ろひて雪降るらしき雲の落ちくる
093:条件 この条件(くだり)違(たが)へぬ恋の誓ひとふ浜木綿の丘返す春濤
みずきさんの御歌からお気に入りを選んでみました。
001:今 今を急く時間(とき)も心も雪のなか白き夕べのなほ遙かなる
013:逆 逆光のなかの私は消えさうな玻璃の指紋をなぞり確かむ
015:図書 図書室をひかりが奔り少年は黙す指(および)を透かしつつ読む
032:詰 思ひ詰め春怨といふ寂しさに海とほく見る三月の青
039:蹴 水を蹴る鳥の啼きゐしあかときが湖(うみ)の底まで青く降りたる
056:晩 晩春の水の感触しづくして眠りを覚ます日曜の午後
062:軸 花軸よりあぢさゐの海広ごりて人来ぬ夜を静かに濡らす
078:査 診査する臓器の触るる脈動に耳透かしをり遠く雪降る
085:甲 掌(て)の甲を翳せば白く影ろひて雪降るらしき雲の落ちくる
093:条件 この条件(くだり)違(たが)へぬ恋の誓ひとふ浜木綿の丘返す春濤
by ken_1997
| 2012-03-13 06:09
| 題詠(鑑賞)