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heima

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題詠ブログ2012 (81~100)

081:秋   秋かぜにこころ疼きてわれはまだ何にもなれぬ北の大空
082:苔   胎動の後に流れし時ほどに溶岩覆ひ苔衣の厚し
083:邪   いいとこで赤信号が邪魔をして未来が少し離れてゆくよ
084:西洋  大西洋をひとたび行けば戻ることなしと期しつつ日は航(ゆ)きにけり
085:甲   排ガスに青春てふは汚されてどこまでもゆく甲州街道
086:片   片見月薄は真夜の海に泣きわれは北極星と向き合ふ
087:チャンス 見呆れつつシャッターチャンスを逃したれば補ふやうにうたなど詠ふ
088:訂   文脈に訂(ただ)されしあとをみとめれば健気なるかなおまへのメール
089:喪   幼馴染と会はずに暮らすわが町の駅前にできた喪場ありて
090:舌   にが虫を潰したやうな面持ちで巻き舌をんなの英語を聞きぬ
091:締   いっせいに遡りゆく血潮なり戸締りを不安に思ふとき
092:童   いちにいさん数え終えたらもういいかい?どこへかくれた童ごころは
093:条件  不自然な沈黙にフル回転で条件分岐を計算している
094:担   忽ちに通過点となる道を見返し担ぐ星座と知りぬ
095:樹   街路樹のつゆも動かぬきさらぎの窓辺に愁ふ彼方のいくさ
096:拭   加速せば重力にさへ逆らへる水玉模様が不意に拭はる
097:尾   パン屑にしたがひ白鳥いそいそと尾を振りながら歩み寄り来む
098:激   温泉の湯気も冷めたる更く夜に並び澄ませば激(たぎ)る川音
099:趣   まだ他人にうたを詠むとはよく言えず無趣味といへばつまらぬをとこ
100:先   先生と呼ぶ人われより若かりてゆっくり息を吸へなどと言ふ
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by ken_1997 | 2012-03-11 08:11 | 題詠blog2012