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since Jan 27,2010

葵の助さんの御歌からお気に入りを選んでみました。

009:程   アルコール程良く回った今君の作り笑顔をそっと引っ掻く
013:逆   「逆さまの町なら暮らしやすそうだ」少女がくるり鉄棒おりる
017:従   従ってわたしは消えてゆくのです 薄ら笑いが西へひらひら
025:触   君のいるまるいお腹に触れた時彼方の桃がくすくす笑った
036:右   少しだけ右側に顔傾けて影は無駄なくひとつになった
055:きっと タブレットぱきっと割って君と僕永遠を分け合おうか(なんてね)
058:涙   人を待つ街に催涙スプレーを吹き掛けているわたしはひとり
080:たわむれ たわむれにシロツメクサを載せられたまま植物になる女の子
090:舌   「滑舌」が「かつぇつ」になる舌だから嘘を転がす気にもならない
099:趣   趣味のいいネクタイに打ちのめされて可憐な花を一輪盗んだ
# by ken_1997 | 2012-04-12 01:39 | 題詠(鑑賞) | Trackback | Comments(2)
ほたるさんの御歌からお気に入りを選んでみました。

009:程   幸せが前提にあるかけ引きは熟したトマトのような歯ざわり
020:劇   劇場の椅子には無数の魂がしみこんでいて悲しいでしょう
028:脂   曇天の空に流れる倦怠は低脂肪ミルクでつくるカフェオレ
032:詰   問い詰めてもらいたかったこともある 君のやさしい残酷が好き
039:蹴   蹴とばした空き缶がころがりゆく先を見ているような失恋だった
046:犀   動物園のサイは本当の犀なのか ツルは飛ばずに遠くを見ている
051:囲   前向きな思考ばかりに囲まれて息ができない 少し泣きたい
056:晩   晩春の色や匂いがわたくしの皮膚に染み入るホームのはしっこ
058:涙   水族館の魚の涙は見えないから幸せかどうかたずねてみたい
086:片   一片の木の葉が落ちる夢をみた わたくし自身が木の葉であった
# by ken_1997 | 2012-03-21 02:06 | 題詠(鑑賞) | Trackback | Comments(2)
こはぎさんの御歌からお気に入りを選んでみました。

006:時代  過去なんて知らないけれど懐かしい 同じ時代を生きていたきみ
010:カード 見えぬよう揃えたカードひとつずつ明かしていこう君崩すため
011:揃   お揃いの雑貨手に取りまた戻し別々になる日ばかり思う
029:座   心さえ見つけられない公園で冬空見上げ探すきりん座
030:敗   不敗神話を塗り替えた真っ直ぐに「好き」なんて言うあの子の睫毛
036:右   右肩の向こう夕陽が沈むから聞き逃したよ今の「さよなら」
044:ドライ いつまでも残る手のひらの感触を吹き飛ばすためのドライヤー「強」
066:息   窒息死しそうな日々だ水槽を隔てて僕ら見つめ合うだけ
069:カレー 帰宅して一目散にカレーだと微笑む君と生きて良かった
088:訂   改訂を重ねて厚くなってゆくふたりで生きるためのルール本 
# by ken_1997 | 2012-03-14 03:56 | 題詠(鑑賞) | Trackback | Comments(0)
横雲さんの御歌からお気に入りを選んでみました。

007:驚   一面に金盞花(きんせんか)咲く広畑に賑はふ声の驚ろしきかな
013:逆   芽吹きたる柳の風を逆髪と見ゆるは吾の心なるらし
016:力   山を抜く力のあるや雛罌粟(ひなげし)の想ひ深かり吾は咲きなむ
035:むしろ 別れ来て衣かたしくさむしろに形見の桜ひとひら溢(こぼ)る
043:輝   陽を浴びて梔子(くちなし)の花咲き初(そ)むる白き輝き吾に注ぎぬ
049:敷   振る舞ひを敷女(しきめ)めくとも見ゆるかに捩花(ねぢばな)ひとつ置きて帰り来
065:酢   酢漿草(かたばみ)の触るれば爆(は)ずる実の如く君が言葉に涙の散りぬ
071:籠   籠鳥の雲を恋ふかに眺むかな槻群(つきむら)の色日々変わり行く
082:苔   苔に散る紅葉うつくし散る恋のなどて悲しく秋の更け行く
095:樹   散り果てし公孫樹(いちやう)になおも風止まずはや冬の空むなしく広し
# by ken_1997 | 2012-03-14 02:56 | 題詠(鑑賞) | Trackback | Comments(0)
遥さんの御歌からお気に入りを選んでみました。

008:深   題詠は我の深みに漕ぎ出して心の景色写し撮る術
023:必   必然の出会いと別れ繰り返し我が手にはただひとひらの詩(うた)
027:損   永遠に損なわれた少女の日あれから胸は風の通り道
033:滝   日光も汚染されたと聞きました心にかかる霧降の滝
042:稲   黄金に輝く稲穂眺めてもセシウムの文字浮かぶ悲しさ
059:貝   貝殻に海の記憶は刻まれて遥か彼方の想いが寄せる
083:邪   消さないで無邪気な笑みをせせらぎに春の光がきらめくような
084:西洋  同じ色の空を目指し駆けのぼり夏を讃える西洋朝顔
091:締   彼の日まで幼いわたし抱き締めて歌いつつ行く天を見上げて
099:趣   趣味を持つゆとりなかった女たち噂話で時を忘れる
# by ken_1997 | 2012-03-13 23:46 | 題詠(鑑賞) | Trackback | Comments(0)
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